羽毛布団

高品質な羽毛布団は高額なものが多く、なかなか手が出ないという方も多いのではないでしょうか。
しかし、中には品質の良さをうたいながら低価格や激安で販売している羽毛布団もあります。
こうした商品は「これなら!」と思う反面、一抹の不安を感じさせますね。

 

「安い」ということには、何か問題があるものなのでしょうか?

 

そこで今回は、激安の羽毛布団の問題点や注意点などについて考えてみましょう。

 

 

■低価格で羽毛布団を販売できる理由

通常、羽毛布団の中身はダウン(羽毛)とフェザー(羽根)のミックスになっています。そして、50%以上のダウンが含まれているものであれば、羽毛布団として販売することが可能となっています。
逆に言えば、どんなに低価格の羽毛布団でも、50%以上フェザーを加えてしまえば羽毛布団ではなく羽根布団になってしまいます。

 

羽毛

 

羽毛布団として販売するためには50%以上ダウンを使用する必要があるため、素材のコストを大幅に下げることは難しいという事情があります。
そんな条件下であっても、極端に低価格で販売できるのには、それなりの理由があるものです。

 

羽毛布団を低価格で販売するために先ず第1に考えられるのは、使用しているダウンの入手コストを下げることです。
販売メーカーで独自の流通経路をもち、安くダウンを入手できるケースもありますが、それがかなわない場合にはダウンの質自体を下げてコストを抑えることになります。

 

次に、側生地の素材や仕立てを工夫することで、コストを下げる方法もあります。
側生地の素材はコットン(綿)の方が暖かく、放湿性も高まるのですが、そうするとコストが高くなるため合成繊維を使ってコストダウンを図ります。

 

側生地

 

羽毛布団を安く販売するためには、こうした手法により生産コストをカットしています。

 

■粗悪品に注意

水鳥から採取したダウン(羽毛)は汚れや油分が付着していて、そのままでは使えません。臭いがきつく、保温力も十分に発揮できないため、洗浄を行なってから布団に充填します。

 

羽毛がきれいに洗浄されているかを示す清浄度については、日本では定められた規格があり、その計測は羽毛を洗った水の透明度で行なわれます。
水を計測専用の容器に入れ、底に書かれた十字線が上から覗き込んでハッキリと確認できるまで水を抜き、そのとき残った水の量が清浄度となります。
JIS規格では、清浄度は「500mm以上」であること、と規定されています。

 

日本で洗浄された羽毛であれば、500mmの清浄度をクリアしているものがほとんどですが、海外で洗浄して輸入された羽毛の中にはこの基準を満たしていないものも少なくなりあません。

 

洗浄が不十分な羽毛の場合、嫌な臭いが発生してしまいますので、直ぐにわかります。
しかし、通販などでは実際の商品を手に取って確認することができませんので、注意が必要です。

 

 

■日本で洗浄された羽毛を選ぶ

羽毛自体の産地は海外であることがほとんどですが、その洗浄や充填がどこで行なわれているか、購入前にチェックすることをおすすめします。

 

製造コストを下げるため、羽毛の洗浄・充填を海外で行なっているメーカーがありますが、そうしたメーカーの中には、洗浄が不十分な製品を出荷しているメーカーが少なからずあります。洗浄回数を減らすことでコストダウンを図っているのです。

その点、日本国内で洗浄・充填を行なっている国内メーカーの羽毛であれば、安心できるでしょう。
ポイントは、日本国内の工場で洗浄が行われている羽毛を選ぶことです。

 

激安の羽毛布団だからといって低品質だとは限りませんが、どのような部分でコストを抑えているのかを見極めて購入することが大切です。
見極めを誤ってしまうと、保温性や耐久性に欠けるものや、臭いがするようなものを購入してしまう可能性があるので、注意して選ぶようにしましょう。

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